向き不向き:生活スタイルにもよる
家庭を持っている場合
正社員と非正規とでは、家庭を持っているかどうかでメリットとデメリットの受け取り方が違ってきます。正社員は雇用期間が定められていないことや福利厚生が充実していることなどさまざまなメリットがありますが、勤務時間は原則フルタイムです。業種によっては日勤だけでなく夜勤にも入る必要があったりと、生活が不規則になることもあります。また、場合によっては残業や休日出勤などが発生し、時間が押してしまうことも少なくありません。 家庭を持っている場合にフルタイムや不規則な就業時間だと、家族との生活時間がすれ違い気味になったり、子どもがいる人は学校行事などで頻繁に早退や休みを取らなければならなくなったりという声も聞かれます。家庭を持っている人は、キャリアに比重を置くことがなかなか難しくなるかもしれません。IT技術者の場合は、納期によっては残業が多くなることもあります。そのため、正社員よりも比較的時間の融通が聞く非正規の方が、ゆとりを持って家庭も大切にできるでしょう。
仕事とプライベートを両立したい場合
仕事とプライベートの両立は、心身のバランスを良好に保つためにも重要なことです。とにかく仕事の経験を積んでキャリアアップを目指したい人は別ですが、たとえば朝から仕事をして残業までするとなると、退勤後はプライベートを楽しむ余裕がなくなってしまいます。仕事はしても、仕事に負われずプライベートの時間も十分に保ちたい方には、非正規の働き方が適しています。非正規の場合は残業が発生することが少なく、休日出勤もほとんどないでしょう。残業や休日出勤はまず正社員に打診されることが一般的なので、非正規の場合はプライベートの予定を前もって組むことも可能です。 このようにプライベート重視の方におすすめなのは非正規の働き方ですが、正社員でもほとんどが定時退勤できて休日出勤もないようなところは存在します。いずれにしても、事前の確認が必須です。
異動や転勤があっても問題ない場合
異動や転勤などは、正社員に下される辞令です。本社一箇所のみで運営している企業では転勤などはありませんが、本社のほかに各地に支店を構えている企業ではよくあることです。特に転勤は現在の居住地から離れた支店で働くことも多いので、家庭を持っている場合や持ち家を購入した方などはすんなり応じることが難しくなります。個人の生活の状況を汲んでくれる企業もありますが、そういった企業ばかりではないので異動や転勤などの辞令に関してはあらかじめ確認しておくことが肝心です。 一箇所の勤務地に留まり続けることは、生活が安定するといったメリットがある一方で、仕事がマンネリ化してしまうといった声も聞かれます。そのため、いろいろな刺激を受けて仕事の可能性を広げたい方は、転勤がある正社員の働き方を選ぶのも正解といえます。